こんにちは!元ドラッグストア店長のてぃんくです。
風邪っぽいとき、「なんかだるいから栄養ドリンク飲んでおこう」と買いに来る方、実はとっても多いんです。私もそうです笑
でも…
その栄養ドリンク、本当に“今のあなた”に合っていますか?
10年以上現場で接客してきた私が、今日は「風邪×栄養ドリンク」の意外な落とし穴と、正しい使い方についてお話しします。
「とりあえず効きそうなやつ」…その選び方が危ない!
体がだるい、喉が痛い、ちょっと熱っぽい…。
そんなときに「リポ○タン」や「ユ○ケル」などを手に取る方は少なくありません。
でも、栄養ドリンクにはいくつか“種類”があり、それぞれ目的が違います。
✘ よくある誤解
- 栄養ドリンク=風邪薬ではありません
- 「飲んだら治る」は風邪薬もドリンクも思い込みかも
- カフェインで一時的に元気に感じるだけのことも
- 医薬品部外品、医薬品は副作用が怖くて飲まない
私も店頭でよく聞かれました。
「どれが一番効くやつ?」「高いやつのほうが効くでしょ?」
そんな時は、“何のために飲むのか”を聞くようにしていました。
医薬品?清涼飲料?違いを知っておこう
実は、ドラッグストアのドリンク剤コーナーには、大きく分けて3つのタイプがあります。
✅ タイプ①:清涼飲料水タイプ(栄養ドリンク風飲料)
- CMでよく見るものが多い
- 医薬成分は入っていない
- 気休め程度のリフレッシュ用 ※カフェインが多いものもあるので軽視しないように気にしてください
✅ タイプ②:指定医薬部外品タイプ(いわゆる“医薬ドリンク”)
- タウリン、ビタミン、、生薬、カフェインなどが配合
- 軽度な疲れや倦怠感だけには一時的な効果も
- 毎日飲む方も居られます ※毎日飲むことは進めない方もいます
✅ タイプ③:医薬品タイプ(販売には薬剤師または登録販売者が必要)
- より成分が強く、副作用(びびらないで)に注意が必要
- 風邪に似た症状(悪寒・発熱)には、かえって逆効果のことも
- 「医薬品」は成分が強く、効果が高いこともある反面、副作用も注意。ですが不安に思わず正しく使う理解が大切
店長時代のエピソード:「それ、風邪薬のほうがいいかも…」
ある年配のお客様が「風邪ひいたから、とにかく効くやつちょうだい」と高価なドリンク剤を手にしてレジに来たことがありました。
症状をうかがうと、
- 熱がある
- のども腫れている
- 食欲もない
これはもうドリンク剤だけではなく風邪薬も検討するべきケース(飲み合わせが心配な場合には遠慮なく質問しましょう!)
風邪薬もドリンクも、あくまで「補助」なので、「まずは休養と水分、それでもダメなら受診を」とお伝えしました。
まとめ:風邪っぽいときに本当に大事なこと
- 栄養ドリンクは“万能薬”ではありません。が、身体の免疫力を高めるサポート、補助として理解して使う
- 風邪の初期には水分・睡眠・食事の見直し・栄養が一番。身体本来の力を発揮するために整えること
- 「元気になる気がする」も大切です。が、それだけで選ばず、症状に合わせて判断を
💡 最後にひとこと
健康情報は、知っているようで見落としがちなことがたくさん。まず知ることがヘルスリテラシーを高めていきます。
「なんとなく」で選ばず、“自分の身体に合った選び方”をできるようになることが、ヘルスリテラシーを高める第一歩です。
「病が気から」自分にあった、症状にあったものを選ぶこと、それによる身体の様子で安心感を得ることも大切です。
それでも不安や体調が整わない、さらに悪くなる場合は病院で受診しましょう。正しく自身の身体を知ることも大切です。
これからも、ドラッグストア店員目線で「本当に役立つ健康情報」をわかりやすくお届けしていきますね!
※正しい使い方②をお届けできるかわかりませんが笑 その時は回を追うごとに突っ込んでお届けしてみます!